4. 知っておきたい予備知識

1.出願する際、日本の入学試験に相応するものはない

国内の大学や大学院に進学するための準備として、おそらく多くの方が入学試験の対策をなされると思います。しかし、アメリカの学校に関しては、大学で試験を受ける必要はありません。なので、受験のためにアメリカへ一度行く必要はなく、全て国内で済ませることが可能です。しかし、試験がない訳でわありません。大学院留学したい場合、TOEFLとGRE/GMATの試験で高得点を取る必要があります(また、学校やコースによっては、面接試験がある場合があります) 。試験と聞いて入学試験と変わらないじゃないかと感じる人がいると思いますが、これらの試験は一年中複数回受けれる点が、一年に一度しか基本的に受けることができない入学試験と違う点です。試験日も多くの日程から、自分で選べる点も国内の入学試験と違う点です。TOEFLとGREについては、他の欄でお話ししますが、決して甘いテストではないことだけは念頭に置いといてください。

2. 出願受け入れの時期・出願締め切りの時期はいつなのか

アメリカの多くの大学院は10月になると、来年度の秋学期に入学するための情報を提示し、出願受け入れを始めます。学校によっては春学期始まりのコースを置いていることもありますが、やはり秋学期始まりのコースが主流です。なので、出願が始まる時期は、入学の約一年前と考えてよいでしょう。

また、出願締め切りの時期に関しては、学校やコースによって決まられていますので、本当にバラバラです。傾向としては、有名な難関校などは12月の間に締め切ります。海外から多くの人が応募するので、選定に時間がかかるために、早く締め切っているのかもしれません。また、ランクが低くなるに連れて、締め切り時期が遅く、出願に余裕が持てます。なので、有名な難関校を目指したい方は、そちらから出願手続きをすることをお勧めします。

3. アメリカの大学は”入学が簡単で、卒業が難しい”は本当なのか

この言葉を日本の大学との対比でよく使われるため、聞いたことがある人ある人がいるかもしれません。日本の大学は”入学が難しく、卒業が簡単”と言われます。しかし、この言葉は本当なのだろうか。自分自身国内での大学生活を終え、日本の大学の入学と卒業を経験しました。そして、今アメリカの大学院の入学に挑んでいる。自分自身のこちらの疑問に対しての答えは、一概にアメリカの大学の入学は簡単とは言えないので、ノーだ。アメリカの大学院はTOEFLとGREの高い得点を要して、また多くの大学留学の場合もTOEFLの高い得点を要している。どちらとも誰もが短期間勉強すれば高得点をとれる試験ではないので、簡単という表現はふさわしくないでしょう。このようにアメリカの大学の入学が簡単と表現される理由として考えるのは、アメリカには日本と比べ物にならないくらい大学や大学院があり、その分日本よりも様々なレベルの学校があるため、アメリカのどこかしらの大学に行きやすいということになります。それで、入るのが簡単と表現されるようになったのでしょう。つまり、アメリカ全ての大学や大学院の入学が簡単という訳では決してありません。そもそもアメリカと日本の入学を比べること自体間違っているのかもしれません。アメリカは成績・資格試験・推薦状・小論文・履歴書などのデータをもとにあなたを判断し、日本は主に本番試験の点数をもとにあなたを判断するからです。判断材料が違う時点で、比べること自体に意味がないことがわかるでしょう。なので、海外や国内関係なく、入学を目指す場合はこのような言葉などは気にしないで、ベストを尽くすのみです。

4. 英語と日本語の論理的な書き方・話し方の違いについて

英語と日本語の論理的な書き方と話し方ははっきり言って全く違うと思います。なので、英語で論理的に説明するときに、日本語と同様の説明の仕方をしてしまうと、相手への印象はよくないでしょう。

この違いが一番顕著に出ているのが、教科書だと思います。日本の教科書のイメージとしては、難しく一語一句読む気も起きませんし、読んだとしてもそれなりの知識や情報を理解しておかないと読むのも大変です。おそらく読んでいる多くの方も教科書を細か読んだ経験はないでしょう。それに対して、英語の教科書は、量が多い分本当に簡単なことから説明がされていて、日本人の自分でもわかりやすいと感じるくらいです。しかし、簡単なことから説明されている分本当に教科書は、基本的に分厚いです。この違いが生まれる根本的な理由は論理的な説明の仕方の違いにあると思います。

自分の感覚としては、日本語で説明するときは、より抽象的に説明を行い、細かな点に関しては相手に委ねていると思います。言うならば、相手の様子を伺いながら、自分の意見を交える形です。なので、日本語の教科書も自分と同じレベルの相手が読んだときにどう感じるかを考えながら書くため、あまりにも簡単な説明はしませんし、なるべく突っ込まれないようにありきたりな形で書かれています。

それに対して英語で説明するときは、具体例なども交えながらはっきりと説明をし、細かなことでも説明をします。言うならば、相手の様子などは伺わず誰にでもわかるように自分の意見を伝えている形です。なので、英語の教科書は作った人の説明したいことの全てが詰まっており、誰にでも自分の意見が伝わるように細かな情報も入っています。

大学院留学の準備をする上で、この違いは基本であり、このことを理解しながら、日本語と英語を使い分けしなければなりません。しかし、日本語を習慣的に話して、書いている自分にとっては使い分けること自体が難しかったです。英語の文章を書くときにも、どうしても相手もこのことは理解しているだろうと勝手に決めつけて抽象的に説明をしてしまい、英語では説明すべきところを抜かしてしまいました。

留学を考えている方や外国人と関わる機会のある方は、ぜひ日本語の文章を英訳するだけではなく、外国人の相手にあった説明の仕方を意識しながら、英語を使ってみてください。自分の英語を理解してもろえないと感じている方は、英語の正確性に問題があるのではなく、説明の仕方が悪いのかもしれません。